妊娠中のマイナートラブルと対策|つわり・便秘・痔・睡眠の不調をやわらげるコツを先輩夫婦が解説

妊娠期

つわりで食べられない、ずっと便秘がち、夜うまく眠れない——妊娠中は「病気ではないけれど、地味につらい」不調がいろいろ出てきます。私たちも1人目のとき、つわりを「みんな我慢してるから」と抱え込み、心身ともに限界になってしまいました。

この記事では、妊娠中に起こりやすい代表的なマイナートラブル(つわり・便秘・痔・睡眠の不調)について、やわらげるための過ごし方のコツや頼れる制度・グッズを、公的機関の情報をもとにまとめました。

この記事でわかること

  • 妊娠中のマイナートラブルが起こる理由
  • つわり・便秘・痔・睡眠、それぞれの対策のコツ
  • 仕事中のつらさに使える制度(母健連絡カード)
  • 不調をやわらげるグッズ(選び方記事つき)
  • 受診・相談の目安とよくある質問

「マイナートラブル」とは?|まず知っておきたい

マイナートラブルとは、命に関わるほどではないものの、妊娠中の体に起こるさまざまな不快な症状のことです。妊娠に伴うホルモンの変化や、大きくなる子宮の影響などで起こります。

大切なのは、「マイナー」という言葉に惑わされて我慢しすぎないこと。つらいときは、健診で相談したり、仕事を調整したりしてよいのです。厚生労働省は、妊娠中の女性が医師等の指導を受けたとき、「母健連絡カード(母性健康管理指導事項連絡カード)」を使って、職場に通勤緩和や休憩などの措置を申し出られる仕組みを案内しています。1人目で私たちが追い詰められたのは、「頼っていい」ことを知らなかったからでした。

トラブル別|やわらげるための対策

つわり

つわりは、妊娠の際に分泌されるホルモン(hCG)が関係するとされ、妊娠6週頃に始まり12週頃に落ち着くことが多いといわれます(厚生労働省)。ただし時期や程度には大きな個人差があります。

過ごし方のコツ:

  • こまめに、少しずつ食べる:空腹で吐き気が強くなりやすいため、夜中や朝起きたときに少量つまむのも一つの方法です(厚生労働省)。
  • 食べられるものを食べる:この時期は栄養バランスより「食べられるもの」を優先してよいとされています。
  • においを避ける:炊きたてのご飯など、においで気分が悪くなるものは無理に近づかない。
  • 水分をとる:吐き気で水分が不足すると脱水になりやすいので、少量ずつでも補給を。
  • つらさをやわらげるグッズも:手首のツボを押すバンドや、空腹対策のノンシュガー飴など、つわり対策グッズを取り入れる方もいます。
  • 仕事がつらいときは制度を使う:医師の指導があれば、母健連絡カードで通勤緩和・休憩などを職場に申し出られます。

⚠️ 水分もとれない・体重が大きく減る・一日中吐いてしまうようなときは「妊娠悪阻(おそ)」の可能性があります。我慢せず、早めに受診してください。

便秘

妊娠中はホルモンの影響や子宮の圧迫などで、便秘になりやすくなります。

過ごし方のコツ:

  • 食物繊維と水分をとる:野菜・果物・海藻などを意識し、水分をしっかり。こども家庭庁も妊娠中の食事の大切さを案内しています。
  • 適度に体を動かす:無理のない範囲で散歩などを。
  • 排便のリズムをつくる:朝食後など、決まった時間にトイレへ。

便秘がつらいからといって、自己判断で市販の便秘薬を使うのは避け、健診や医師に相談してください(妊娠中は使える薬・避けたい薬があります)。

痔(じ)

便秘やいきみ、子宮の圧迫などで、妊娠中は痔に悩む人も少なくありません。

過ごし方のコツ:

  • 便秘を防ぐ:上記の便秘対策が、そのまま痔の予防になります。
  • 強くいきまない・長く座りすぎない
  • お尻を清潔に保ち、冷やさない:温めて血行を良くすると楽になることがあります。

痛みや出血がつらいときは、自己判断で薬を使わず、医師に相談しましょう。

睡眠の不調

妊娠後期になると、大きくなったお腹、頻尿、こむら返り、不安などで「眠りが浅い」「寝つけない」と感じる人が増えます。

過ごし方のコツ:

  • 横向き(シムスの体位)で寝る:お腹が大きくなると仰向けがつらくなります。体の左側を下にした横向きが楽といわれ、抱き枕を使うと安定します。
  • ゆったりした寝衣・締め付けない下着に:体を締め付けないものを選ぶと休まります。
  • 寝る前にリラックス:ぬるめの入浴や、スマホを控えるなどで入眠しやすく。

不調をやわらげるグッズ

アイテム 役割・ポイント
妊婦用抱き枕 横向き寝(シムスの体位)を安定させ、お腹を支える
マタニティパジャマ 締め付けず、ゆったり休める。産後・授乳期にも
マタニティショーツ お腹を締め付けない設計でムレ・冷えを軽減
マタニティレギンス 脚の冷え・むくみをやわらげ、お腹を締め付けずにはける
妊婦帯(腹帯) 大きなお腹を支え、腰の負担をやわらげる

我が家の体験談|1人目の”我慢”と、2人目で頼れたこと

1人目のときは、つわりがつらくても「みんな経験することだから」と我慢して、毎日無理に出勤していました。満員電車で気分が悪くなり、家では食事も作れず、心も体もすり減っていました。「もっと早く誰かに頼ればよかった」と、後から二人で話しました。

2人目では、つらさを我慢せず、早めに工夫と人に頼ることにしました。つわりの時期は「食べられるものだけでいい」と割り切り、ケイが家事を多めに担当。睡眠は抱き枕で横向きが楽になり、便秘も食事と散歩で軽くなりました。「頼っていい・工夫していい」と知っているだけで、こんなに違うのかと実感しました。あくまで我が家の例ですが、ひとりで抱えないでほしいと思います。

受診・相談の目安/注意したいこと

  • つわりが重いとき(妊娠悪阻):水分がとれない・体重が大きく減る・尿が少ないなどは、早めに受診を。
  • 出血・強い腹痛があるとき:マイナートラブルと自己判断せず、すぐ産婦人科へ連絡を。
  • 市販薬の自己判断は避ける:便秘薬・痔の薬・痛み止めなどは、妊娠中は医師・薬剤師に相談してから。
  • つらさを我慢しない:健診で相談し、仕事は母健連絡カードなどの制度を活用しましょう。

よくある質問

つわりはいつまで続きますか?
妊娠6週頃に始まり12週頃に落ち着くことが多いとされますが、個人差が大きく、もっと長く続く人もいます。つらいときは我慢せず相談してください。
妊娠中に便秘薬を飲んでもいいですか?
自己判断での使用は避けてください。妊娠中は使える薬・避けたい薬があります。まずは食事・水分・運動で対策し、つらいときは医師に相談を。
痔がつらいとき、病院に行ってもいいですか?
もちろんです。我慢せず、産婦人科や医師に相談しましょう。市販薬を自己判断で使わないことが大切です。
妊娠後期、どんな姿勢で寝ると楽ですか?
お腹が大きくなると仰向けがつらくなるため、体の左側を下にした横向き(シムスの体位)が楽といわれます。抱き枕を使うと姿勢が安定します。

まとめ

妊娠中のマイナートラブルは「我慢するもの」ではありません。つわりはこまめに少しずつ・食べられるものを、便秘と痔は食事・水分・運動を基本に、睡眠は横向きとゆったりした環境で。市販薬の自己判断は避け、つらいときは健診や医師に相談を。仕事中のつらさには母健連絡カードという味方もあります。

ひとりで抱えず、工夫と人と制度を頼って、少しでも穏やかな妊娠生活にしていきましょう。

参考・出典

  • 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト|つわり(用語辞典)」 https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/glossary/symptom01.html (2026年6月14日参照)
  • 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト|つわりがつらい。定期的に休みたいが、どうすればいい?」 https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/senmon/senmon09.html (2026年6月14日参照)
  • こども家庭庁「妊娠中と産後の食事について」 https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/shokuji (2026年6月14日参照)
  • 厚生労働省「すこやかな妊娠と出産のために」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken10/ (2026年6月14日参照)

※本記事は子育ての一般的な情報提供を目的としたものであり、医療・診断行為ではありません。体調や症状に関する判断、薬の使用は、必ずかかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。情報は記事作成時点のものです。最新情報は各公的機関の公式サイトでご確認ください。

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