「何をしても泣きやまない」「夜中に何度も起きて、自分の睡眠がもうボロボロ…」——夜泣きと寝かしつけは、1人目育児で多くの親がぶつかる大きな壁です。私たちも1人目のとき、夜中に抱っこでウロウロ歩き回り、夫婦そろって寝不足でへとへとになっていました。
この記事では、夜泣き・寝かしつけがなぜ起こるのかという基礎知識から、私たちが2人目で実践してラクになった具体的なコツ、そして安全な睡眠環境のための注意点までを、公的機関の情報をもとにまとめました。
この記事でわかること
- 夜泣き・寝ぐずりが起こる理由(赤ちゃんの睡眠の特徴)
- 月齢・年齢ごとの睡眠時間の目安
- 寝かしつけをラクにする5つのコツ
- 寝かしつけを助けてくれるグッズ(選び方記事つき)
- 我が家の体験談(1人目の限界と、2人目で変えたこと)
- SIDS予防など、安全のために必ず守りたいことと、よくある質問
なぜ夜泣き・寝ぐずりは起こるの?|基礎知識
生まれたばかりの赤ちゃんは、大人のように「夜にまとめて眠る」リズムがまだできていません。睡眠と覚醒のリズムは成長とともに少しずつ整っていくため、夜中に何度も目を覚ますのは、この時期の赤ちゃんにとって自然なことです。
厚生労働省(e-ヘルスネット)によると、乳幼児期は子どもの睡眠習慣が親の睡眠習慣に影響されやすく、「早起き・早寝」という基本的な生活リズムを家族ぐるみで整えることが、子どもの睡眠を考えるうえで大切だとされています。
夜泣きには、はっきりした原因がわからないことも多いものです。だからこそ「自分のせいだ」「やり方が間違っている」と思い詰める必要はありません。1人目のとき、私たちが何より苦しかったのは、泣きやまないこと自体より「これがいつまで続くのか分からない」不安でした。まずは「今だけの、成長の途中なんだ」と知るところから始めましょう。
月齢・年齢ごとの睡眠時間の目安
「うちの子、眠りすぎ?足りない?」と心配になったときの参考に、月齢・年齢ごとの睡眠時間の目安を知っておきましょう(いずれも昼寝を含む1日の合計時間)。0歳(乳児期)は日本睡眠学会、1歳以降は厚生労働省(e-ヘルスネット/米国睡眠医学会の推奨値)の情報をもとにまとめました。
| 月齢・年齢 | 1日の睡眠時間の目安 |
|---|---|
| 生後1か月ごろ | 16〜17時間 |
| 〜生後4か月ごろ | 14〜16時間 |
| 〜1歳ごろ | 12〜15時間 |
| 1〜2歳 | 11〜14時間 |
| 3〜5歳 | 10〜13時間 |
| 小学生 | 9〜12時間 |
| 中学・高校生 | 8〜10時間 |
0歳(乳児期)について: 0歳は睡眠時間が長い一方で、睡眠リズムがまだ発達しておらず、昼夜を問わず短い睡眠と覚醒を繰り返すのが特徴です。月齢が進むにつれて少しずつ夜にまとまって眠るようになっていきます。上の数値はあくまで目安で、個人差がとても大きい時期のため、「何時間眠るべき」と数字にこだわりすぎる必要はありません。
⚠️ いずれもあくまで目安です。必要な睡眠時間には個人差があり、表より多くても少なくても、機嫌よく過ごし、成長・発達が順調であれば過度に心配いりません。気になるときは乳幼児健診などで相談しましょう。
寝かしつけ・夜泣きをラクにする5つのコツ
ここからが具体策です。どれも「これさえやれば必ず泣きやむ」という魔法ではありませんが、続けることで赤ちゃんの眠りのリズムが整いやすくなるといわれる工夫です。できそうなものから試してください。
コツ①:朝の光と生活リズムを整える
朝は決まった時間にカーテンを開けて光を入れ、夜は照明を落とす——この繰り返しが、赤ちゃんの体内リズムづくりを助けます。e-ヘルスネットでも、子どもの睡眠は「早起き・早寝」という生活習慣の見直しが基本とされています。夜更かしを直すより、まず朝早く起こすほうが整えやすい、と私たちは実感しました。
コツ②:毎晩同じ「入眠儀式(ねんねルーティン)」をつくる
「お風呂 → 授乳・ミルク → 部屋を暗くして絵本 → 就寝」のように、毎晩同じ流れを繰り返すと、赤ちゃんが「そろそろ寝る時間だ」と感じやすくなります。順番はご家庭に合わせてOK。大切なのは”同じ流れを続ける”ことです。
コツ③:寝室の環境を整える(安全第一で)
部屋を暗く・静かにし、暑すぎ・寒すぎないようにします。生活音が気になる場合は、ホワイトノイズで音をやわらげる方法もあります。ただし寝床の安全はコツより優先です。後述のSIDS予防(あおむけ寝・固めの寝具・顔まわりに物を置かない)を必ず守ってください。
コツ④:泣いてもすぐ抱き上げず、少し様子を見る
夜中に泣いても、すぐ抱き上げず数分見守ると、再び自分で眠りに戻ることもあります(赤ちゃんの様子・安全を確認したうえで)。もちろん、泣き方がいつもと違う・体調が心配なときはすぐ対応を。無理のない範囲で試しましょう。
コツ⑤:親がひとりで抱え込まない
これが最も大切かもしれません。夜の対応を夫婦で交代する、日中に少しでも仮眠をとる、家族や公的サポートに頼る——親が倒れないことが、結局いちばんの夜泣き対策です。
寝かしつけを助けてくれるグッズ
道具に頼るのは”甘え”ではありません。我が家を救ってくれたものたちです。
| アイテム | 役割・ポイント | 安全上の注意 |
|---|---|---|
| スワドル・おくるみ | 手足のビクッ(モロー反射)をやわらげ、安心感を与える | 寝返りを始めたら使用を中止 |
| ホワイトノイズマシン | 生活音をやわらげ、入眠のきっかけに | 音量は控えめ・赤ちゃんから離して |
| スリーパー | 布団を蹴っても寝冷えしにくい。掛け布団代わりにでき安全 | サイズの合うものを |
| ベビーモニター | 別室・家事中でも赤ちゃんの様子を確認できる | 見守りの補助として |
| ベビー布団 | 赤ちゃん専用の安全な寝床を確保 | 固めのマットレスを選ぶ |
我が家の体験談|1人目の限界と、2人目で変えたこと
1人目のとき、私たちは寝かしつけに毎晩1〜2時間かけ、やっと寝たと思っても1〜2時間でまた泣く、という日々でした。慢性的な寝不足でつらそうで、夫は「自分は仕事があるから」とつい妻に任せてしまい、夫婦の空気もギスギス。今思えば、ふたりとも限界でした。
2人目では、生活リズム(朝はとにかく早く起こす)・毎晩同じねんねルーティン・夫婦で夜の当番を交代という3つを徹底しました。さらにスリーパーやホワイトノイズも取り入れたところ、寝かしつけの時間がぐっと短くなり、何より「自分だけが頑張っている」というつらさが消えました。あくまで我が家の例ですが、仕組みと役割分担で乗り切るという発想が、私たちには合っていました。
安全のために必ず守ること・相談の目安
寝かしつけのテクニック以前に、赤ちゃんの命を守る睡眠環境が最優先です。こども家庭庁は、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすため、次の3つを呼びかけています。
- 1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけ寝にする(うつぶせ寝はリスクが高いとされています)
- できるだけ母乳で育てる(できる範囲で)
- 妊娠中・赤ちゃんの周りでたばこを吸わない
あわせて、やわらかい寝具を避けて固めのマットレスを使う/枕やぬいぐるみ・タオルなど顔の近くに物を置かない/掛け布団より着るタイプ(スリーパー)で調整することも、安全な睡眠につながります。
こんなときは相談を
- いつもと違う泣き方・ぐったりする・発熱など体調が心配なとき:自己判断せず受診を。夜間・休日に迷ったら小児救急電話相談 #8000 が利用できます。
- 眠れない・気分が落ち込むなど、親自身がつらいとき:がまんは禁物です。お住まいの自治体の子育て相談や、産後の心の相談窓口を頼ってください。寝不足は心身を確実に削ります。
よくある質問
まとめ
夜泣き・寝ぐずりは、赤ちゃんの睡眠リズムが育つ途中で起こる自然なことです。朝の光と生活リズム・毎晩同じねんねルーティン・整った寝室・親が抱え込まないことを軸に、できることから試してみてください。そして何より、1歳までのあおむけ寝など、安全な睡眠環境だけは必ず守りましょう。
つらい夜は、いつか必ず終わります。どうか、赤ちゃんだけでなく、がんばっているあなた自身も大切にしてください。
参考・出典
- こども家庭庁「赤ちゃんが安全に眠れるように ~1歳未満の赤ちゃんを育てるみなさまへ~(乳幼児突然死症候群/SIDS)」 https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/kenkou/sids/ (2026年5月30日参照)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「子どもの睡眠」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-007.html (2026年5月30日参照)
- 一般社団法人日本睡眠学会「睡眠の発達」 https://www.jssr.jp/basicofsleep5 (2026年6月11日参照)
※本記事は子育ての一般的な情報提供を目的としたものであり、医療・診断行為ではありません。体調や症状に関する判断は、必ずかかりつけの医師・お住まいの自治体の窓口にご相談ください。情報は記事作成時点のものです。制度・基準は変わることがあるため、最新情報は各公的機関の公式サイトでご確認ください。



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