授乳のたびに乳首が痛い、胸にしこりがある、熱が出てきた——母乳育児には、こうしたトラブルがつきものです。私たちも1人目のとき、乳腺炎で高熱を出し「相談していいのかもわからず」一人で我慢して悪化させてしまった苦い経験があります。
この記事では、よくある母乳トラブルの種類と症状の見分け方、つまり・痛みへの対処の基本、そしていつ・どこに相談すればいいかを、公的機関の情報をもとにまとめました。
⚠️ 乳腺炎などは医療的なケアが必要な場合があります。本記事は一般的な情報であり、自己判断の代わりにはなりません。つらい症状があるときは、早めに助産師・医師に相談してください。
この記事でわかること
- よくある母乳トラブルの種類と症状の見分け方
- 乳首の痛み・しこり・つまりへの対処の基本
- 乳腺炎かも?というときの受診・相談の目安
- 頼れる相談先(母乳外来・助産師・自治体)
- 授乳中の薬についての考え方とよくある質問
母乳トラブルは「よくあること」|まず知っておきたい
母乳育児では、多くの人が何らかのトラブルを経験します。主なものは次のとおりです。
- 乳頭(乳首)の痛み・傷・切れ:浅い含ませ方などで起こりやすい
- 乳汁のうっ滞(つまり)・しこり:母乳がうまく出きらずにたまった状態
- 乳腺炎:乳房に炎症が起き、赤み・痛み・しこり・発熱などを伴う
大切なのは、これらは一人で抱え込まず、専門家に頼っていいということです。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」も、授乳は保健医療従事者(助産師・医師など)が支援する対象だと位置づけています。「相談するほどでは…」とためらわないでください。
1人目のとき、私たちが症状を悪化させたのは、まさに「これくらいで頼っていいのか」と我慢してしまったからでした。
つまり・痛みへの対処の基本
以下は一般的なセルフケアの考え方です。強い痛み・発熱があるときは、セルフケアにこだわらず受診・相談を優先してください。
乳頭(乳首)の痛み・傷
- 含ませ方を見直す:浅飲み(乳首だけ含む)になっていないか確認し、乳輪まで深くくわえさせる
- 乳頭の保護:授乳後のケアや、衣類のこすれを防ぐ。乳頭保護クリームを使う人も
- 母乳パッドを清潔に:湿ったままにせず、こまめに替えて肌を清潔・乾燥気味に保つ
乳汁のうっ滞・しこり
- こまめに飲ませる/搾る:たまった母乳を出すことが基本。頻回授乳や、授乳のあとに残りを搾乳器で軽く搾る方法も
- 授乳姿勢を変える:抱き方を変えると、飲み残しが減ることがあります
- 無理に強くもまない:自己流の強いマッサージはかえって悪化させることも。心配なときは専門家へ
あると役立つグッズ
「乳腺炎かも?」というときの受診・相談の目安
次のような症状があるときは、自己判断せず、早めに助産師・医師(母乳外来・産婦人科など)に相談してください。
- 乳房の赤み・熱感・強い痛み・しこりがある
- 38℃以上の発熱、悪寒、体のだるさ(インフルエンザのような症状)がある
- セルフケアをしても改善しない、悪化している
乳腺炎は、早めに対応するほど軽く済むことが多いとされています。我慢して重くなる前に、頼ることが回復への近道です。
頼れる相談先
- 出産した産院・母乳外来:母乳トラブルの専門的なケアが受けられます
- 助産師:地域の助産院や、自治体が紹介する助産師に相談できます
- 自治体の子育て相談・産後ケア事業:産後の体や授乳の相談に対応しています
我が家の体験談|1人目の高熱と、2人目で軽く済んだこと
1人目のときは、胸のしこりと痛みを「そのうち治るかな」と我慢しているうちに、ある日39℃近い高熱が出てしまいました。乳腺炎でした。動けないほどつらく、「もっと早く相談すればよかった」と二人で後悔しました。当時は「これくらいで病院に行っていいのか」がわからなかったのです。
2人目では、しこりや痛みを感じた早い段階で母乳外来・助産師に相談しました。飲ませ方のアドバイスをもらい、こまめに授乳することで、大事に至らず軽く済みました。「早めに頼る」だけで、こんなに違うのかと実感しました。あくまで我が家の例ですが、つらいのを我慢する必要はまったくありません。
授乳中の薬について
「薬を飲んだら授乳できないのでは」と心配で、痛みや発熱を我慢してしまう人もいます。授乳中の薬については、自己判断で我慢も服用もせず、医師・薬剤師に相談しましょう。国立成育医療研究センターは、授乳と薬に関する情報や相談の窓口を設けています。正しい情報をもとに判断することが大切です。
よくある質問
まとめ
母乳トラブルは多くの人が経験する「よくあること」で、一人で抱え込まず専門家を頼っていいものです。乳首の痛みは含ませ方の見直しと保護、つまり・しこりは母乳を出すことが基本。そして、赤み・強い痛み・発熱があれば、我慢せず早めに受診・相談してください。
つらい授乳期を、どうか一人で耐えないでください。頼ることは、あなたと赤ちゃんを守る大切な行動です。
参考・出典
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html (2026年6月11日参照)
- 国立成育医療研究センター「授乳と薬について知りたい方へ」 https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/ (2026年6月11日参照)
※本記事は子育ての一般的な情報提供を目的としたものであり、医療・診断行為ではありません。乳腺炎などは医療的なケアが必要な場合があります。気になる症状があるときは、自己判断せず、必ず助産師・医師にご相談ください。情報は記事作成時点のものです。最新情報は各公的機関の公式サイトでご確認ください。



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